2021.9.24

2021年7月の終了事件

相談の背景
依頼者の子どもが道路を横断中、相手方運転車両に轢かれ死亡した交通事故の損害賠償請求事件。
弁護活動の結果
相手方損保会社の当初提案額から1000万円以上増額した示談金で和解が成立した。
事件解決までの流れとポイント
本件は、あまりにも気の毒な事件で、本欄に掲載するのも気が引けます。
ただ、この事案を掲載しましたのは、以下の理由によります。
大変、申し訳ない言い方になりますが、交通死亡事故の場合でも、怪我の場合と同様、法律的には、最終的には損害賠償金を得て解決することしかできません。
本当に、やるせない気持ちになります。
世の中の実態としては、ご遺族が加害者側の損害保険会社の提示額でそのまま示談をされている場合も多いと思います。
しかし、損害保険会社の提示額は、我々弁護士が示談交渉をする金額より本例のように1000万円も低い場合があります。
そこで、重度の事故や死亡事故の場合は、必ず弁護士に相談された方がよいと思います。
なお、本件は、弁護士特約が付いていませんでした。
そこで、依頼者から弁護士費用を頂戴しましたが、事案が事案ですので、通常の費用の半額以下の金額を頂戴しましたことを付記させていただきます。

この記事を書いた人

吉津健三

弁護士 吉津健三

福島県只見町出身。中央大学法学部法律学科卒。
平成18年、福島県郡山市できつ法律事務所を設立。
令和3年度、福島県弁護士会会長を務める。

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